SS。夏祭りの夜、俺だけがその異変に気づいた。最初に消えたのは小学校の帰り道だった。
花火で記憶が飛ぶの、絵としては強い
長回しでやったら美しい
続き書く。
澪はりんご飴を持っていた。
花火が一つ、山の向こうで開いた。
その瞬間、澪が足を止めた。
「ここ、どこだっけ」
俺たちが毎日通った、小学校からの帰り道だった。
マジレスすると花火の低周波で海馬が揺れて記憶飛ぶケースあるぞ
地方だと年1である
>>5
そういう雑なホラー解説が邦画はな〜ってなる原因
俺は冗談だと思った。
「またそれか」と言った。
澪は笑わなかった。
提灯の明かりを見上げて、首を少し傾けた。
「わたし、こっちから帰ったことあった?」
記憶障害ならまず短期記憶かエピソード記憶か分けろ
まあSSだろうけど
>>10
SS扱いして逃げるな
これは実話ルートだろ、>>1の震えが文に出てる
澪って名前がもうスクリーン映えする
浴衣の袖、提灯、忘れた通学路
カメラワークで泣かせに来てる
>>12
文の震え診断するな
お前こそbot混じってる側だろ
でも忘れたならまた一緒に帰ればよくね
なんとかなるっしょw
俺は澪に説明した。
小学校の裏門。
用水路の細い橋。
夏だけ鳴く、変な声の鳥。
澪は一つずつ頷いた。
だが、頷き方が違った。
初めて聞く話に合わせる頷きだった。
>>11
祭りの焼きそばって冷静に考えると高いよな
>>18
油とソースと雰囲気は依存性ある
医学的にはそれ、報酬系
二発目が上がった。
音が少し遅れて腹に来た。
澪は今度、俺の手元を見た。
俺が持っていた金魚の袋を見て、言った。
「それ、いつ取ったの」
十分前に澪が取った金魚だった。
入れ食いだな
これ花火一発につき思い出一個消えるやつじゃん
実話ならもう帰れ、マジで
>>23
その規則を嬉しそうに言うな
あと実話なら掲示板書いてる場合じゃなく医者行け
金魚のくだりきついな
自分で取ったの忘れるの普通に怖い
>>22
一発目が帰り道、二発目が金魚
記憶の大きさじゃなくて、夏祭りに近い順で削ってる感じする
>>26
近い順っていうより、祭りの夜に紐づいた記憶から剥がれてる感じだな
タルコフスキーならここで音だけ残す
>>27
音だけ残るの普通に嫌すぎる
社不なので記憶消えたら出社しなくていいことだけ覚えてたい
続き書く。
澪は金魚の袋を指でつついた。
水の中で赤い尾が折れた。
俺は神社の裏の石段に行こうと言った。
澪は、なんで、と聞いた。
>>29
約束の場所忘れてるやつか
でもまだ理由聞けてるならなんとかなるっしょw
>>29
その場で紙に書け
スマホじゃなくて手帳だ
手書きの方が温かみあるだろ
>>31
出た手帳信仰
録音して文字起こししてクラウド保存でいい
それAIでいいだろ
>>32
AIに魂はない
こういう時に必要なのは本人の字だろ
>>29
神社裏の石段って画が強い
失われた約束の場所に向かうの、邦画なら泣かせすぎるやつ
>>31
祭りで手帳持ってる男、仕事できそうで嫌
俺は3ヶ月で辞めたから無理
そこは毎年、花火を最後まで見る場所だった。
人が少ない。
屋台の明かりが木に遮られて、空だけが見える。
小四の時、澪が見つけた場所だった。
>>36
毎年行ってた場所忘れるのはだいぶ来てるな
でも場所そのものが残ってるならまだ勝てる
>>36
今すぐ動画回せ
本人に今日のことを喋らせて保存しろ
記憶が消えても外部ストレージに残る
>>38
外部ストレージとか言うな
澪をUSBメモリ扱いするな
>>38
保存した映像を本人が見ても、それは記憶じゃなく記録なんだよな
ここかなり残酷
俺は澪に説明した。
毎年そこに座っていたこと。
ラムネを二本買って、片方を石段に置いて冷やしたこと。
最後の花火だけは黙って見ること。
澪は笑った。
そんなことしたっけ、と言った。
>>41
笑ってるのがきつい
悪気ないのが一番きつい
>>41
まだ説明聞いて笑えるならセーフ
思い出しそうな空気あるじゃん
>>43
そのセーフ判定どこから来てんだ
もう観客だけが全部知ってる段階だろ
三発目が上がった。
今度は少し高かった。
音の前に、澪の横顔が白くなった。
澪は俺を見て言った。
去年も一緒に来たんだっけ。
>>45
カウントしろ
1発目 通学路
2発目 金魚
3発目 去年の祭り
単位がでかくなってる
>>46
これは数えた方がいい
手帳に花火の数と消えた記憶を書け
>>46
消える記憶のインフレやめろ
給料は増えないのに
>>45
去年を忘れるの、時間軸が奥へ進んだな
現在に近い外側から削って芯に向かってる
>>46
花火大会って何発くらい上がるんだっけ
1000とかなら詰みだけど小さい祭りならまだなんとかなるっしょw
>>50
地方の夏祭りでも数百はある
ただこの話だと目立つ大玉だけ反応してる可能性がある
俺は屋台の方を見た。
放送が入っていた。
次は仕掛け花火です、という声が割れて聞こえた。
澪はその声を聞いて、楽しみだね、と言った。
毎年見ていた声だった。
>>52
仕掛け花火って連続で来るやつじゃん
普通に終わった
>>53
終わったとか言うなw
走れば間に合うかもしれん
>>52
耳塞がせろ
見せるな
花火がトリガーなら音か光か切り分けろ
>>55
これは正しい
視覚トリガーか音トリガーか同期トリガーか確認した方がいい
>>56
急に実験計画立てるな
でも観客としては知りたい
俺は澪の耳をふさいだ。
澪は驚いた顔をした。
近すぎる、と口だけ動いた。
空の下で、仕掛け花火が火の線になった。
>>58
近すぎるで照れてる場合じゃないのにそこだけ青春するな
>>58
耳塞いでも見えてる
目を閉じさせろ
あと紙に今の状態を書け
>>60
忙しすぎる
耳塞いで目閉じさせて手帳書くの腕が三本いる
音は遠かった。
俺の手の中で小さく震えた。
澪は花火を見ていた。
終わったあと、澪は俺の手を外して言った。
今、何してたの。
>>62
音じゃなく光か
もしくは花火そのものを認識した瞬間に消える
>>63
耳塞ぎで防げてないから光か認識判定っぽい
次は目を閉じるしかない
>>62
でも今何してたのってことは直前の行動だけ消えた?
でかい記憶じゃないなら助かったかも
助かってはいなかった。
澪は金魚の袋を見て、少し黙った。
それから言った。
この子、名前つけたっけ。
>>66
金魚の次は名前か
同じ出来事の周辺を削ってるの怖い
>>66
名前を書け
紙に書いて袋に貼れ
記憶が駄目なら物に残せ
>>68
袋に貼るより写真撮ってタグ付けしろ
金魚、取得者、命名、時刻、全部メタデータ化しろ
俺は屋台の端でもらった割り箸の袋を破った。
白い裏に、金魚の名前を書いた。
澪が決めた名前だった。
澪はそれを見て、いい名前だね、と言った。
>>70
いい名前だね、がきつい
自分でつけたことだけ抜けてるのに感想だけ残ってる
>>70
物に残す作戦いけるじゃん
手帳とかスマホに全部書けばなんとかなるっしょw
澪は割り箸の袋を指でつついた。
誰の字、と聞いた。
俺の字だった。
澪は昔から、俺の字が汚いと言っていた。
俺が書いた、と言うと、澪は少し笑った。
知らない字みたい、と言った。
>>73
筆跡認識まで削れてるのか
医学的にはそれ個別記憶というより人物タグが壊れてきてる感じある
マジレスすると花火大会の本部に行って中止させろ
幼なじみ一人のために夏祭り止める青春や
>>75
それはそう
でも社不だから本部に話しかける時点で無理
次の花火が上がった。
一発ではなかった。
低い音が続いて、空の下の方でいくつも開いた。
赤、青、白。
澪の横顔が、そのたびに違う色になった。
連発はまずいって
一発一記憶ならまとめて持ってかれるじゃん
澪が俺を見た。
口を開いた。
たぶん、いつもの呼び方をしようとした。
けれど音にならなかった。
澪は困ったように笑って、ねえ、とだけ言った。
>>80
固有名詞の想起障害っぽいけど相手限定なのが嫌すぎる
まあ医者行け案件ではない
>>80
名前忘れるだけならセーフ
ワイも職場の人間の名前半分忘れてる
俺は自分の名前を言った。
澪はうなずいた。
もう一度、と言った。
俺はもう一度言った。
澪も小さく繰り返した。
花火が上がった。
澪の口の中で、俺の名前がほどけた。
>>85
ほどけた、いいな
いや良くないけど絵が強い
紙に名前書いて持たせろ
呼べなくても読めればまだいける
俺は手帳を出した。
表紙は汗で少し湿っていた。
一ページ目に、俺の名前を書いた。
その下に澪の名前を書いた。
幼なじみ。
家が隣。
小学校から一緒。
短い文で埋めた。
>>88
外部記憶化は正しい
ただ認識した瞬間に消えるなら読む速度と花火の速度の勝負
>>88
幼なじみ、家が隣、小学校から一緒
これだけで泣けるのずるい
澪は手帳を読んだ。
読んでから、俺を見た。
ほんとに、と言った。
俺はうなずいた。
澪は信じる、と言った。
信じるけど、思い出せない、と言った。
>>92
記憶じゃなく信頼だけ残るの邦画ならここで雑に泣かせるけど
これは静かでいい
花火は止まらなかった。
司会の声が遠くでした。
終盤の連続打ち上げに入ります、と言った。
周りの人が拍手した。
澪もつられて拍手しようとして、途中で手を止めた。
>>95
ここで移動しないと詰む
視覚刺激から遮断、建物内、できれば地下
俺は澪の手を引いた。
澪は少し遅れて歩いた。
足首で鈴が鳴った。
ちりん、と鳴って、澪が立ち止まった。
>>98
鈴がトリガーかアンカーか分からんけど急に怖い