【恐怖】深夜コンビニでバニラアイス買おうとした結果、未来のレシートが出てきたんだが
眠れない深夜、近所のコンビニでアイスを買おうとした>>1。だがレジ横の謎の女が放った「まだ買わないで」から、話は一気に洒落にならない方向へ転がっていく。
眠れなくてアイス買いに行ったら、レジ横にいた知らない女に小声で止められた。オチまであるからゆっくり書く。
その時、後ろではなく横から声がした。
「まだ買わないで」
小声だった。
レジ横に女が立っていた。
店員の制服ではなかった。
俺はアイスをレジに置いた。
店員がバーコードを通そうとした。
その直前だった。
店内の明かりが全部落ちた。
明かりが戻ると、レジの表示が変わっていた。
金額ではなく、日付が出ていた。
明日の日付だった。
店員は無言のまま、アイスを袋に入れた。
レジの画面にはまだ翌日の日付が出ていた。
女は袋を見ていた。
俺はその時、買わない方がよかったと思った。
長文スマンが、音の描写が一貫してる。
レジの画面、女の口の動き、店員の無言、車の消失、袋の紙。
派手な霊現象じゃなくて、全部「手続きがズレてる」感じなんだよ。
買い物という処理だけが先に進んで、現実側が追いついてない。
俺は最初、自分のレシートだと思った。
でも違った。
買った商品名が違った。
バニラアイスではなく、氷とカッター替刃と黒いゴミ袋だった。
もっと嫌だったのは名前だった。
レシートにはポイントカードの会員名が一部だけ印字されていた。
名字だけだった。
俺と同じ名字だった。
俺が袋からレシートを出して見せた。
女はうなずいた。
それから、今度は声が聞こえた。
「期限切れ」
そう言った。
俺が「何の期限ですか」と聞いた。
女は答えなかった。
店の方を見た。
さっき消えた白い軽自動車が、店内のガラスにだけ映っていた。
女は最後にこう言った。
「開けたら、戻れない」
俺はレシートを持ったまま、袋の口を閉じた。
アイスは少し溶けていた。
玄関で靴を脱いだ。
ポケットからレシートを出した。
そこには、俺が買わなかったアイスの名前が印字されていた。
ただし金額の横に「未精算」とあった。
一人暮らしである。
冷凍庫のアイスの袋を触った。
少し溶けて、また固まった感触だった。
開けなかった。
朝になってコンビニに電話した。
レシートに書かれていた店舗番号を伝えた。
店員は少し黙ってから、そんな店舗番号はないと言った。
女については聞けなかった。
写真を貼る。
入口の自動ドア。
右上に監視カメラ。
ガラスに俺が少し映っている。
その後ろに、女も映っていた。
まだ書かないで。