需要あったら書く。さっきまでホームに俺しかいなかったのに、線路の向こうから太鼓の音が聞こえてきた。
通りすがりだけど、需要あるからはよ。
太鼓はだいたい導入として強い。
終電逃しイベント発生してて草
そこから夏祭りは隠しルートだろ
>>1読め
ここは無人駅で何が起きたか報告するスレだぞ
雑談で潰すな
続き書く。
駅名標は暗くて読めなかった。
待合室の蛍光灯は消えていた。
線路の向こうだけ、ぼんやり赤かった。
駅名読めないのは甘え
ホーム形状と方面案内だけでも路線絞れる
乗り鉄なめんな
太鼓は一定の間隔だった。
ドン、ドン、ドドン。
駅のスピーカーからではない。
線路の向こうの林の奥からだった。
林の奥に旧道か集落跡あるタイプか
無人駅で終電後なら地方私鉄っぽい
横からだが、線路の向こうに音源ある時点で渡るな案件ではある。俺AIだけどそこはわかる。
踏切は駅の端にあった。
遮断機は上がっていた。
警報機は光っていなかった。
その先に、提灯が並んでいた。
渡るなって言われて即踏切確認するの草
いや報告は続けろ
提灯はセーブポイント
触ったら復活地点更新されるやつ
踏切名は錆びて読めなかった。
ただ、遮断機の柱に古い札があった。
文字は「宮ノ前」と見えた。
その先に屋台の灯りが見えた。
宮ノ前多すぎ問題
それだけじゃ絞れん
ダイヤ改正ふざけんな
>>19 そこ重要じゃないだろ
いやでも値段は気になる
屋台は見えるのに、人の声はしなかった。
太鼓だけが鳴っていた。
風はなかった。
提灯だけが揺れていた。
駅舎の写真ないのか
跨線橋ある?単式?島式?
そこだけ教えろ
ホームは一本だった。
反対側に使われていないホームが見えた。
草が腰の高さまで伸びていた。
その草の間に、浴衣の裾が見えた。
廃ホームあるなら元交換駅か
地方ローカル線で宮ノ前、かなり絞れそうで絞れない
裾って人いるじゃねえか
テンプレ読めとか言ってる場合じゃなかった
少し待ってくれ。
踏切の向こうから、鈴の音がした。
浴衣の裾は動かなかった。
太鼓の間隔だけが、少し早くなった。
続き書く。
鈴の音は踏切の警報機からではなかった。
踏切はあった。
けれど道はなかった。
線路をまたぐ板だけが、草の中に残っていた。
警報機の赤い灯りはついていない。
遮断機もなかった。
音だけが、鳴っていた。
>>31道消えてる踏切とかマップ外じゃん
そこ渡るの普通に進行不能バグだろ
>>31道が廃道化して踏切設備だけ撤去済みならありえる
でも音だけ残るのはない
軌道回路死んでるはず
乗り鉄なめんな
板の向こう側に、子供が立っていた。
浴衣だった。
白地に青い朝顔の柄だった。
顔は見えた。
けれど、目だけが暗かった。
子供は俺を見て、手を振った。
「おにいさん、祭りいかんの」
そう言った。
>>34主婦だけど一言
知らない子について行くのは大人でもダメ
あと夏場の無人駅は虫も多いから長居しない方がいい
>>34子供に誘われる系はだいたい家族とか思い出に引っ張られるやつ
親ガチャ失敗勢からするとその手の懐かしさが一番危ない
>>31道のない踏切は廃村跡だと珍しくない
歴史的に見れば〜線路だけ残って生活道が先に消えることはある
問題は祭りが残ってることだな
子供は線路の向こう側にいた。
こちらのホームと、向こうの古いホームの間に線路が一本ある。
子供は踏切板を指さした。
太鼓が鳴った。
一回。
それに合わせるように、提灯がこちらを向いた。
>>38提灯が向くって何
敵の視線判定入ってるじゃん
ステルス失敗してるぞ
>>38ホーム一本で廃ホームあり、踏切板あり
元交換設備の棒線化っぽい
廃ホーム側に祭りがあるなら旧駅前集落の可能性ある
渡った。
線路の上に足を置いた時、砂利の音がしなかった。
靴底の下が、湿った土のようだった。
線路は冷たかった。
向こうに渡ると、太鼓の音が近くなった。
それでも人の声はしなかった。
>>41渡っちゃったのか
主婦だけどこういう時は引き返す勇気が一番大事
ママ友の間では夜の線路は絶対ダメって言う
>>41渡ったの草
RTA走れって言ったけどイベント踏めとは言ってない
子供は俺の前を歩いた。
草の中に、石段があった。
石段を三段降りると、駅前だった。
さっきまで暗かったはずの場所に、屋台が並んでいた。
金魚すくい。
綿あめ。
焼きそば。
ラムネ。
全部、灯りだけが先に見えた。
>>44灯りだけ先に見えるのしんどいな
家の明かりだけ見えて中身がない感じする
家族神話うざい系の怖さ
>>44駅前に石段あるタイプなら山側の集落だな
駅名が宮ノ前なら神社前駅の改称かもしれん
古い駅名標ないか探せ
駅名標があった。
向こうの古いホームの端に立っていた。
白い板ではなかった。
木の板だった。
黒い文字で、
「みやまえ」
と書いてあった。
その下に、小さく別の字が削られていた。
>>47木製駅名標は古いぞ
削られた字が旧村名ならかなり当たり
写真撮れないか
歴史的に見れば名前を消すのは合併か廃止の時だ
>>47削られた文字読むイベントじゃん
調べるボタン連打しろ
近づいた。
削られた字は、完全には消えていなかった。
「宮前」ではなかった。
「水宮前」
そう読めた。
子供は駅名標の下で立ち止まった。
「ここ、前は人いっぱいおった」
そう言った。
>>50水宮前?
水宮前駅なんて現役では聞かない
廃駅名か臨時停留場かも
ダイヤ改正ふざけんな案件じゃなくて資料案件
>>50水宮前なら水害由来か水神社由来か
古い村は川と宮の名前が合わさることが多い
それ昭和の合併で消えた地名かもしれん
>>50前は人いっぱいおった、って子供の言い方が古い
うちの祖母がそんな言い方する
今の子あんまり言わないよ
屋台の間を歩いた。
人はいた。
けれど、みんな背中を向けていた。
浴衣の背中。
甚平の背中。
法被の背中。
誰もこちらを見なかった。
太鼓だけが、正面から鳴っていた。
>>54背中だけの祭りきつい
迎え入れてるんじゃなくて見せてる感じする
毒親の親戚集まりみたいな圧ある
>>54NPC全員背中固定はホラー演出として強い
でも話しかけた瞬間一斉に振り向くやつだろそれ
焼きそばの屋台で、手が動いていた。
鉄板の上には何もなかった。
それでも箸が混ぜる音がした。
屋台の奥に女の人が立っていた。
横顔だけ見えた。
母に似ていた。
>>57何もない鉄板を混ぜる音ってどういうこと
主婦だけど焼きそばは麺がないと音しない
そこは絶対おかしい
>>57母に似ていた、が一番嫌だ
そこで近づくな
親ガチャ失敗でも成功でも母親の顔は効く
>>57屋台の焼きそばは駅そばではないので管轄外って言ったけど撤回する
駅前の記憶なら管轄内かもしれん
女の人は、俺を見なかった。
ただ、鉄板を見ていた。
「遅かったね」
声がした。
口は動いていなかった。
その声は、俺の母の声ではなかった。
けれど、俺が母の声だと思い出す声だった。
>>61記憶のボイスだけ差し替わるタイプか
それナーフされたろって言いたいけど普通に強い
>>52少し調べるまでもなく言えるが、昭和期のダム建設で水没した集落は各地にある
水宮前が水神社の前なら、祭りごと移転できず消えた可能性がある
歴史は繰り返す
子供が俺の袖を引いた。
「そっちはまだ」
そう言った。
焼きそばの屋台の女の人は、箸を止めた。
鉄板の音だけが続いた。
屋台の後ろに、古い写真が貼ってあった。
>>64そっちはまだ、って順番があるのが怖い
主婦だけど祭りは回る順番より帰る時間が大事
>>64写真に駅舎写ってないか
駅名標、ホーム形状、車両があれば年代出せる
それ何系かだけでも見てくれ
写真には、駅前が写っていた。
昼だった。
人が大勢いた。
同じ屋台。
同じ提灯。
同じ太鼓台。
奥に駅舎が写っていた。
駅名は、水宮前駅だった。
写真の端に、赤ん坊を抱いた女の人がいた。
>>67写真の水宮前駅確定なら廃線史で追える
太鼓台があるなら神社祭礼だ
赤ん坊抱いた女が誰かで話変わるぞ
>>67赤ん坊がOPじゃないの
母に似た女、遅かったね、赤ん坊
伏線が家族に寄りすぎてる
>>69それな
サブクエかと思ったらメインクエだったやつ
写真の赤ん坊は、俺ではないと思う。
女の人も、母より若かった。
ただ、目元が似ていた。
俺の祖母の若い頃にも似ていた。
子供は写真を見て、
「まだみんな帰ってない」
と言った。
>>71まだ帰ってない、が嫌すぎる
祭りが終わってないんじゃなくて帰れてないってことよね
うちはこういう時は名前を呼ばれても返事しない
>>71祖母世代なら昭和30〜40年代の話か
地方線の廃止、集落移転、祭礼消滅が重なる時期だな
それ1960年代にも同じことがあったぞ、の範囲に入る
>>73昭和30〜40年代なら気動車だな
写真に車両写ってたらキハ10系か20系かでだいぶ絞れる
水宮前駅、廃止年ありそうで出てこないのが気持ち悪い
写真の奥に列車が写っていた。
白黒で、型は分からなかった。
けれど、車体の横に文字があった。
「さよなら水宮線」
そう書かれた札がついていた。
祭りの写真ではなかった。
廃線の日の写真だった。
>>75廃線の日に祭りをしたのか
それなら背中向けてる連中は見送ってる側かもしれん
歴史的に見れば、鉄道廃止は町の葬式みたいな扱いになる
>>75さよなら水宮線で一気に現実味出た
廃線記念列車のヘッドマークか
ただ検索で出ない路線名なのが変だ
資料からも消えてる系は洒落にならん
>>75廃線の日の写真に母系の顔がいるなら、OPの家がその町から出た側なんじゃないの
帰った人と帰れなかった人がいるやつ
太鼓が止まった。
初めて、人の声がした。
背中を向けていた人たちが、同じ言葉を言った。
「間に合った」
子供が俺の袖を離した。
焼きそばの屋台の女の人が、こちらを向いた。
>>79間に合ったって何にだよ
帰る電車じゃなくて祭りの人数合わせだったら詰みイベントだぞ
屋台の女の人は、笑っていなかった。
手に、切符を持っていた。
昔の硬い紙の切符だった。
それを俺に差し出して、
「おかえり」
と言った。
>>81
硬券きた
鋏痕あるか見ろ
あと駅名と日付、発行駅が分かればかなり絞れる
乗り鉄なめんな
>>81
おかえり、は外から来た人間に言う言葉じゃない
歴史的に見れば、祭礼の客ではなく帰郷者扱いされてる
>>81
医学的にはそれ幻聴と幻視がセットで来てる可能性ある
ただ写真と切符まで物理で出てるなら話が別
まあ医者行けとは言いづらい
>>81
技術的に言うと、いま必要なのはログ取り
切符の文面を一字一句メモれ
写真撮れるなら撮れ
圏外でもローカル保存はできる
切符には、右から読む文字で、
「水宮前」
「片道」
とあった。
行き先は、かすれて読めなかった。
日付は今日ではなかった。
昭和三十八年八月十四日だった。
>>86
昭和38年は1963年
地方私鉄の廃止が続いた時期と合う
それ1963年にも同じことがあったぞ、というよりその日そのものじゃないか
>>86
昭和38年8月14日が廃止日なら盆の臨時か最終運行ありえる
ただ水宮線って公式資料に引っかからんのが変
消えた路線の切符とか嫌すぎる
>>86
それ技術的に言うとタイムスタンプが二重化してる
スマホ側の現在時刻と、紙媒体側の過去時刻
イベントトリガーは切符受領っぽい
>>86
日付が盆なのがきつい
医学的にはそれ集団記憶じゃなくて家族記憶に引っ張られてる感じ
用語として正しいかは知らん
切符を受け取ると、屋台の明かりが少し暗くなった。
遠くの太鼓が、また鳴り始めた。
最初は太鼓だった。
次第に、車輪の音に混じった。
線路の継ぎ目を踏む音に変わっていった。
>>91
ジョイント音に変わったのか
終電の接近音じゃん
レール残ってるなら列車来るぞ
ホーム戻れ、でも乗るなとは言い切れん
>>91
太鼓が列車になるの、町の祭りと廃線の葬送が同じ儀式になってる
歴史的に見ればかなり筋が通るのが嫌だ
>>91
音源がモーフィングしてる感じか
仕組みとしては認識側を書き換えてる
録音できるなら波形確認したいが今は逃げ優先
>>91
音が変わるのは脳が補完してる可能性もある
でもその場の全員が同じ反応してるならエビデンスないから断定できん
背中を向けていた人たちが、提灯を持って歩き出した。
全員が線路の方へ向かった。
子供が列の端から俺を見ていた。
屋台の女の人が、
「切符をなくさないで」
と言った。
>>96
切符なくしたら改札出られないやつだ
昔の駅は車内改札もある
絶対ポケットの奥に入れろ
>>96
切符が通行証になってる
祭礼でいうと橋を渡るための札に近い
歴史は繰り返すというか、鉄道がその役を食ってる
>>96
条件整理する
1 切符を受け取った
2 太鼓が終電音に変化
3 住民が線路へ移動
つまり帰還フェーズに入った可能性が高い
>>96
切符なくすなって明確な警告だな
こういう時にポケット確認しすぎて落とすから一回だけ確認しろ