金曜夜の帰り道、袋の中から声がした。『わしはかつて、山を守る芋であった』。続ける。
結論から言うと疲労に決まってんだろ
金曜夜の焼き芋はだいたい喋るんだよ
おじさんだけど、焼き芋が語るのは、ちょっと、怖いね(^_^)
でも温かいうちに聞いてあげたいね(笑)
今日の運勢的には根菜からのメッセージは吉
ただし山の話はだいたい凶
袋を開けた。
焼き芋は紙袋の底で湯気を立てていた。
『山には名を呼んではならぬ沢がある』
そう言った。
はっきり言って完全に民話ルートだよ
沢の名前出したら終わるやつなんだよ
沢、ね。
昔、社員旅行で沢に落ちたこと、あるよ(汗)
メガネが、流された。
焼き芋は少し割れた。
中の黄色い部分が見えた。
『わしは芋である前、山の杭であった』
杭は七本あったらしい。
要するに封印具なんだよ
七本の杭の一本がコンビニで焼かれてる時点で山はもう終わってる
七本はラッキーナンバーっぽいけど封印なら話が違うな
七本杭ってポストロックの曲名でありそう
にわかには教えない
焼き芋は言った。
『ひとつ抜ければ獣が起きる。ふたつ抜ければ道が戻る。みっつ抜ければ腹が減る』
三つ目だけ急に生活感があった。
腹が減るのは普通に芋の都合なんだよ
間違いないから
それは、いいね!(笑)
腹が減ったら、焼き芋、食べたいしね。
食べようとは思った。
しかし焼き芋が続けた。
『わしを割るなら、まず北に礼をせよ』
部屋に北がどちらか分からなかった。
スマホのコンパス使えよ
現代人が山の禁忌に負けるな
北枕は、よくないって言うからね(汗)
焼き芋枕は、もっとよくない。
今日の運勢的には北は過去、南は胃袋
つまり食う前に過去へ挨拶
>>25
占いが急に核心突いてくるのやめろ
それが答えなんだよ
スマホのコンパスを開いた。
針が回り続けた。
焼き芋の湯気が画面にかかっていた。
『まだ山が迷っておる』
そう言った。
山が迷う、って、いい表現だね(^_^)
でも家賃払ってる部屋で、迷われると困るね。
コンパス狂うのは霊障なんだよ
あと湯気で画面濡れてるだけでもあるんだよ
焼き芋は、山の名を言わなかった。
『名を言えば、レジ袋が破れる』
禁忌の規模が小さかった。
最近の袋、薄いからね。
おじさん、牛乳で一回やったよ(汗)
焼き芋は最後に小さく言った。
『裏に山が来ておる』
窓を開けた。
コンビニの看板だけが見えた。
少し待ってくれ。
>>38
医学的にはそれ幻聴の可能性ある
焼き芋から声がする時点で一回寝ろ
まあ医者行け
>>38
窓からコンビニ見える情報出すな
生活圏特定されるぞ
コンビニ裏に山がある構図、ControlNetで固定したい
山が来ること自体を迷惑扱いするのは自然への差別では
続き書く。
窓の外にコンビニがあった。
いつもの光だった。
ただ、看板の赤と緑の間に、黒い枝のような線が混じっていた。
焼き芋が袋の中で転がった。
『見てはならぬ。裏口から入れ』
>>43
見てはならぬものを窓越しに見せてくるな
網膜に悪いとかそういう話か
>>43
裏口侵入は普通にアウトだぞ
防犯カメラあるぞ
焼き芋を持って部屋を出た。
廊下の蛍光灯が一本だけ消えていた。
エレベーターは一階ではなく、B1を示していた。
この建物に地下はない。
>>47
地下がない建物にも地下である権利はあるだろ
多様性を尊重しろ
>>47
存在しない地下を見るのは医学的にはまあまあ赤信号
でも掲示板に書けてるなら意識清明かもしれん
存在しないB1に降りるな
利用規約にない階は脆弱性だぞ
階段で降りた。
一階の扉を開けると、コンビニの自動ドアの音がした。
建物の出口ではなかった。
コンビニの雑誌棚の横に出た。
>>51
空間接続してる
背景LoRAが暴走した時のやつ
>>51
ワープは診療科どこだよ
神経内科でいいのか
>>51
マンションとコンビニが直結してるなら消防法とか建築基準法とか確認しろ
あと店内カメラに映ってるぞ
店員はいなかった。
レジの画面には「山」とだけ表示されていた。
ホットスナックのケースは空だった。
焼き芋の機械だけが低く唸っていた。
>>55
レジ画面に山だけ出すの雑すぎる
もっと利用者に説明責任を果たせ
無人コンビニ、山レジ、芋だけ稼働
生成AIは表現だ
>>55
低周波音で不安感が増すことはある
エビデンスはある程度ある
芋は知らん
焼き芋が言った。
『棚の裏じゃ』
雑誌棚を押した。
軽かった。
棚の裏は、バックヤードではなかった。
濡れた土の匂いがした。
>>59
雑誌棚押すな
器物損壊と不法侵入と山岳事故が同時に来るぞ
>>59
バックヤードであるべき場所が山であることを否定するな
空間の自己決定権だぞ
そこに細い道があった。
蛍光灯の光が届く範囲だけ、アスファルトだった。
その先は落ち葉だった。
コンビニのチャイムが背中で鳴った。
誰も入っていない。
>>63
誰も入ってないのにチャイム鳴るのは普通に怖い
医学的には交感神経が上がる
入退店ログが壊れてる
それセキュリティ的にアウトだぞ
蛍光灯から落ち葉へのグラデーション、LoRAで調整したら映える
焼き芋を袋から出した。
皮が少し裂けていた。
中の黄色が、火ではなく月のように見えた。
『ここは山ではない』
『山が、ここを覚えておる』
>>67
場所の記憶という概念はいい
所有権だけで土地を語る社会をアップデートしろ
>>67
黄色が月に見えるのは比喩ならいい
本当に発光してたら医者より消防呼べ
>>67
袋から出すな
熱源むき出しはリスク管理が甘い
道を進んだ。
すぐ横に、コンビニの冷蔵ケースの低い音が聞こえた。
しかし見えるのは杉の幹だった。
幹に値札が貼ってあった。
税込128円。
>>71
杉128円は安すぎる
素材サイトでももう少しする
焼き芋が急に重くなった。
『ここで、わしは掘られた』
足元を見ると、土の中からレシートが出ていた。
日付は今日だった。
商品名は「山」。
>>75
レシートの日付と購入店舗出すな
個人情報だぞ消せ
>>75
商品名が山なのに焼き芋として販売されてるの食品表示法どうなってる
レシートを拾った。
裏に手書きで文字があった。
「山を買った者は、裏へ返すこと」
焼き芋が黙った。
初めて、ただの食べ物に見えた。
>>79
買った者が返す責任を負うのは消費者だけに押し付けすぎでは
企業も責任取れ
>>79
手書きの裏面契約は同意取得が怪しい
規約として脆弱性ある
>>79
急にただの食べ物に戻るの怖いな
意識があったものが黙るのは医学的にも倫理的にも嫌だ
さらに奥へ進んだ。
木々が途切れた。
そこにコンビニの裏口があった。
白いドアに、古い注連縄がかかっていた。
ドアの向こうから、電子レンジの終了音がした。
>>83
神域からレンジ音するのやめろ
生活感が勝つ
>>83
裏口に注連縄は入退室管理として弱い
ICカードにしろ
注連縄と電子レンジの共存、インクルージョンではある
焼き芋をドアの前に置いた。
ドアの隙間から、湯気が出た。
『戻った』
声は焼き芋からではなかった。
コンビニの看板が、山の形に折れ曲がっていた。
少し待ってくれ。
今配信中なんだが
>>87で待機画面みたいな引き作るな
推しの重大告知より心臓に悪い
コンビニ看板が山に変形、普通に炎上してるぞ
近隣住民の証言まとめられ始めてる
対応遅すぎだろ
湯気浴び続けるのそれ肌に悪いぞ
芋由来でも熱刺激は熱刺激だからな
セラミドで守れ
お前ら呑気だな
コンビニの裏が山に繋がってる時点でもう終わりだよこの国
次は駅のトイレが海になる
通りすがりだけど
買う、返す、戻る、まで全部レジ処理なんだと思う
山は神域じゃなくて在庫管理されてる
すまん。
ドアが開いた。
中はコンビニだった。
でも陳列棚が全部、木だった。
店員がこちらを見ている。
名札に「山」と書いてある。
>>93
店員の名前が山なの怖すぎる
箱所属とか個人勢とかそういう次元じゃない
店員が言った。
「お客様、温めますか」
焼き芋が返事をした。
「もう温まっている」
>>95
会話成立してるのが一番まずい
この店もう公式声明出せ
また燃えてる
OP止まったな
どうせレジ袋ごと山にされただろ
次スレ立つまで寝られん