【悲報】社員の本音を温度で暴く冷房、社内の隠蔽ログまで凍らせてしまう
朝礼で突然16度を表示した“嘘をつかない冷房”。ただのブラック企業怪談かと思いきや、旧サーバ室、消えた社員、改ざんされた退職処理へと話が転がっていく。
弊社には一台だけ、社員の本音に合わせて温度が変わるエアコンがある。今日そいつが、朝礼中に16度を表示した。
>>1
冷房がコンプラ窓口で草w
16度はもう会社じゃなくて精肉売り場w
紙にはこうあった。
26度 建前
22度 遠慮
18度 退職
14度 恐怖
12度 沈黙
その下は、かすれて読めなかった。
人事の主任は笑わなかった。
ただ黙って、新人の封筒を見ていた。
その間に、表示が17度、16度、15度と下がった。
主任が何も言わなくなった時、12度になった。
食堂のおばさんが言った。
「昔は、0度まで出たことがある」
隣の席の経理が箸を止めた。
経理のエアコンが、20度から16度になった。
ドアの下から冷気が漏れていた。
経理は鍵を出した。
銀色の鍵ではなく、古いプラスチックのタグが付いた鍵だった。
タグにはマジックで文字が残っていた。
旧サーバ室。
経理は開けずに、しばらく立っていた。
隣の席の課長に聞いた。
「佐倉さんって知っていますか」
課長は画面を見たまま、知らないと言った。
その瞬間、島のエアコンが9度になった。
誰もキーボードを打たなくなった。
課長は俺を社長室の前まで連れて行った。
社長室のドアは閉まっていた。
中から声はしなかった。
ドアの上に、小さな温度表示があった。
今まで気づかなかった。
0度。
課長は何も言わなかった。
社長室の中で、電話の着信音だけが鳴っていた。
俺は一行目を読んだ。
部長「今期は全員よくやっている」
その下に、別の文字があった。
本音「数字は落ちている。責任者を一人作る」
読み上げた瞬間、社長室の外の空調が鳴った。
俺は紙をめくった。
佐倉の最終出勤日は、退職日の三日前だった。
旧サーバ室。
空調点検。
脚立転落。
その欄に赤字で手書きがあった。
「本人都合に変更」
引き出しの奥に封筒があった。
中にはUSBメモリと付箋が入っていた。
付箋には短い字で書いてあった。
冷房だけは消せない。
その下に、佐倉の社員番号があった。
俺が入口で止まると、白紙の名札が音を立てた。
紙ではなかった。
薄い表示板だった。
文字が浮かんだ。
俺の名前だった。
天井のエアコンが動いた。
表示は、-3度だった。
再生した。
最初の声は部長だった。
「佐倉は落ちていない」
次に、俺の声が入っていた。
「俺が見たことにするんですか」
俺はその会議に出ていない。
その日は有休だった。
会議室の温度表示が変わった。
-8度。
レコーダーから、もう一人の声がした。
佐倉ではなかった。
先輩でもなかった。
その声は、俺の名前を呼んだ。
名札の下に、もう一行表示された。
最終出勤日。
そこに書かれていた日付は、
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