【悲報】夜行バスの隣席女、未来ログ片手にワイの退職と誤爆をネタバレしてしまう
夜行バスで隣になった女が、いきなりイッチの退職日を予告。最初は嘘松扱いだったスレが、レス番指定の的中で一気に不穏な空気になっていく。
寝れないから書く。東京発の夜行バスで、隣の女が開口一番『その会社、来月辞めるよ』って言ってきた。
足柄SAに着いた。
休憩は十五分だった。
女は立たなかった。
通路に出る前に、女が言った。
「コーヒーは買わない方がいい。左袖にかかる」
売店を出て三歩くらいで、後ろから人がぶつかった。
コーヒーが傾いた。
左袖にかかった。
熱くはなかった。
ただ、女の言った通りだった。
女に聞いた。
「なんで知ってるんですか」
女は少しだけ笑った。
「未来の掲示板に残ってるから」
そう言った。
画面にはスレタイがあった。
「夜行バスで隣になった女が未来のワイを知ってた話」
今のこれと同じだった。
ただし日付が違った。
三年後だった。
女がスクロールした。
レス番が見えた。
未来の俺らしい書き込みには名前が付いていた。
「夜バス誤爆ニキ」
そう表示されていた。
女は画面を指で止めた。
未来の俺のレスがあった。
「上司に送るつもりの退職相談を全社メーリスに流した」
そう書いてあった。
女は俺のほうを見ずに言った。
「このあと、あなたは七十一番で『今のこの文章も残るのか』と書きます」
言い方に迷いがなかった。
今のこの文章も残るのか。
>>71
書いてるじゃねえか
避けろよ
なんでそのまま打つんだよマジで?
女は窓の外を見ていた。
外はまだ暗かった。
俺が「名前」と言いかけると、女は言った。
「聞かないままのほうが、あとで困ります」
困るほうを勧める言い方だった。
ベンチに座って、もらった容器を開けた。
中には紙が入っていた。
二つ折りのA4だった。
タイトルは、退職願だった。
俺の名前は入っていなかった。
会社名の欄だけ、黒いペンで塗りつぶされていた。
結局どうなの?
電話出たのか
辞める会社はどこなのか
女は何者なのか
ここで終わるな