【切ない】終電逃した男、駅前で高校時代の片思い相手と再会した結果…
終電後の駅前、缶コーヒー、昔好きだった人。何も起きないのに心だけ置いていかれる、深夜の雑談板に投下された切ない再会スレ。
眠れないから少しずつ書く。オチはたぶん大したことないけど、今日の夜風で急に思い出した。
一番覚えてるのは雨の日。
放課後に急に降ってきて、俺が傘なくて昇降口で止まってたら、A子が「駅までなら入る?」って言ってくれた。
相合傘って言っても、ほぼ俺が濡れてたけどな。
A子が小さめの傘をこっちに寄せてくるから、俺も遠慮して外側歩いてた。
駅に着くまでの10分くらい、何話したかは全然覚えてない。
3年でまた同じクラスになったけど、その頃にはA子には仲いい男子がいた。
付き合ってたのかは知らない。
俺は勝手に「あ、終わったな」って思って、距離置いた。
>>49
要するにだな、終電を逃すというのは移動手段だけの話ではない。
言うべきタイミング、近づくタイミング、聞くタイミング、そういうものも終電がある。
長文スマンが、今の話はそこに戻ってきてる。
一回通り過ぎたんだけど、やっぱり気になって戻った。
で、かなり小さい声で「A子さん?」って言った。
向こうは一瞬こっち見て、目を細めてから「え、もしかして1くん?」って言った。
こっちも何話していいか分からなくて、高校の話を出した。
「昔、傘貸してくれたの覚えてる?」って聞いた。
A子は少し考えて、「あー、そんなことあったかも」って言った。
釣りって言われても仕方ないけど、俺も嘘ならもっと都合よく書く。
A子に「卒業式の日、何か言いかけたよね」って急に言われた。
こっちは心臓止まるかと思った。
俺は結局「たぶん、元気でねって言おうとしただけだと思う」って言った。
嘘ではないけど、ほぼ嘘だった。
A子は「そっか」って言って、責めるでもなく笑った。
少ししたらA子がスマホを見て「もうすぐ来るみたい」って言った。
誰が、とは俺も聞かなかったけど、A子の左手がポケットから出て、指輪が見えた。
それで全部わかった気がした。
コーヒー飲みながら、俺は一応「連絡先、変わってなければ」みたいなことを言った。
A子は少し困った顔をして「ごめん、今はそういうの増やさないようにしてるんだ」って言った。
その言い方がすごく丁寧で、だから余計に終わった。
そしたらA子がバッグから折りたたみ傘を出した。
「これ、ずっと返せてなかった」って言われた。
高校の時、雨の日に貸したやつだった。正直そんなこと完全に忘れてた。
車に乗る前、A子が一回だけ振り返って「元気でね」って言った。
俺も「そっちも」って返した。
ドアが閉まって、車は普通に信号待ちして、普通に走っていった。ドラマみたいな間はなかった。
俺はしばらく駅前に立ってた。
手には返された折りたたみ傘と、ぬるくなった缶コーヒーの空き缶。
風が吹いたら、足元で誰かの空き缶がカラカラ転がっていった。
元スレッド: 終電逃したら、昔好きだった人が駅前にいた話(132レス)