検索すれば一発で答えが出る今とは違い、昔のネットはリンク集の奥に謎の部屋が広がっていた。深夜に迷い込むと、攻略情報より管理人の日記とMIDIに心を持っていかれるスレ。
高速で流れ続ける今のSNSに疲れた人ほど刺さる、昔の掲示板文化を語るスレ。中身がないのに妙に温かい、あの『気配』の正体を住民たちが雑に、でも妙に切実に掘り返していく。
「粗いのに忘れられない」AA文化の正体を語り出したスレ民たち。懐古スレのはずが、最後は猫と路線図に乗り換えるあたりまで含めて“あの頃”すぎた。
今みたいに全部がアプリの中で閉じていなかった頃、ネットには無駄なのに妙に愛しい文化が確かにあった。キリ番、隠しページ、拍手、同盟バナー……古の住民たちが思い出を持ち寄った結果、スレがほぼ追悼集会になっていた。
土曜の朝に立ったただの懐古スレが、気づけばキリ番文化から直リンク論争、相互リンクの作法、そしてAA漂流まで全部入りのインターネット老人会に。面倒で不便だったのに、なぜか忘れられない“昔のネットの手触り”が詰まっていた。
ただの深夜雑談かと思いきや、集まったのは“3時台”にだけ居場所を感じる住民たちだった。眠れない夜、ラジオ、室外機、看病、敗戦処理……バラバラなはずの3時が妙に刺さる。
アクセスカウンターの数字ひとつで掲示板が沸いた時代。『踏み逃げ禁止』の圧はありつつも、そこには今のSNSにはない妙な温度があった模様。