【切ない】終電の同じ席に毎週座る女、膝の紙袋と古い切符の理由が重すぎる
金曜の終電、いつも同じ端席に座る女性を見かける>>1。紙袋、古い切符、曇った窓の駅名から、スレは静かな怪談とも喪失の話ともつかない空気に包まれていく。
創作半分、実話半分。今日も眠れないから少しずつ投下する。落ちたらそこまで。
金曜の終電だけなんだよ。
俺の乗る車両のいちばん端、ドア横の二人掛けの窓側。
そこに毎週同じ女が座ってる。
美人とかじゃない。顔はいつも半分くらい髪で隠れてる。
年は多分20代後半。
毎回、小さい紙袋を膝に乗せてる。
それで先週の話。
また同じ車両、同じ端の席にいた。
紙袋は膝の上。で、右手に切符みたいなの握ってた。今どきのペラい磁気券じゃなくて、なんか古い、少し厚い紙のやつ。
で、その日は雨だった。
窓が曇ってて、女が人差し指で何か書いた。
最初は落書きかと思ったけど、駅名だった。
書いた駅名は、今の路線にはない駅だった。
少なくとも俺が知ってる範囲ではない。
ただ、字はきれいだった。すぐ結露で崩れたけど。
その駅名を見た時、声かけようか一瞬だけ思った。
「そこ、どこですか」って。
でもやめた。聞いた瞬間に、こっちの知ってる終電じゃなくなる気がした。
車内放送はあったけど、何を言ったか覚えてない。
その時、女の人が隣の空席の方を向いて、かなり小さい声で言った。
「今日も間に合わなかったね」って。
聞き間違いだと思いたかった。
でも女の人、バッグから切符を二枚出して、片方を自分の膝に置いて、もう片方を隣の座席に置いた。
古い方の切符だった。
俺が黙ったら、女の人が少し笑った。
「私じゃなくて、あの人がこの電車で帰ってくるはずだったんです」って。
「最後の日だけ、帰ってこなかったんです」って言った。
次の週も、同じ終電に乗った。
正直、会えると思ってた。
でもその席には誰も座ってなかった。
はいはいソースなしね、って言う流れなんだろうけどさ
俺の母親も最後の半年だけ、毎週同じ終電で帰ってきてたんだよ
いつも同じ席だったらしい
理由は聞けなかった
死んでから財布に期限切れの切符が一枚だけ入ってた
それ根拠あんの?って言われたらない
でも>>99を嘘松乙って言えなくなった
今日も同じ終電に乗った。
あの席は空いてた。
誰も座らなかった。
俺も座らなかった。
窓にはもう、何も残ってなかった。
元スレッド: 終電で毎週同じ席に座る女の話を書く(110レス)