【悲報】深夜の会社自販機、同じ缶コーヒーだけ売り切れる理由が怖すぎる
会社の自販機で毎晩同じ缶コーヒーだけが消えるという謎スレ。張り込みから始まった話は、社内放送、缶底の数字、新人の善意へと予想外の方向に転がっていく。
>>1 最初は偶然だと思ってた。でも今日、補充直後の自販機でまたそれだけ消えてた。今から監視する。
今、廊下の奥から足音がした。
革靴の音ではなかった。
スリッパに近い。
自販機の前で止まった。
男はポケットから小銭を出した。
買わない。
床に並べている。
十円玉、百円玉、五十円玉。
自販機の前に一直線に置いた。
十二本買った。
全部同じ缶だった。
男は缶を三本ずつに分けた。
四列にした。
自販機の光だけが当たっていた。
十二って数字がもう答えなんだよ
月、干支、時計、全部十二だろ
これマスコミは絶対報じないぞ
十二個の数字を書き出した。
17 24 3 18 5 31 2 9 4 12 6 20
給湯室の壁に内線表が貼ってある。
数字と部署番号が一致していた。
内線1731にかけた。
三回鳴った。
男の声が出た。
「見てます」
それだけ言った。
電話の向こうでキーボードの音がした。
男が言った。
「七十八番まで読んでます」
このスレだった。
続きにはこう書いてあった。
「飲む人が眠らないように」
その下に署名があった。
新人教育係より。
説明を聞いた。
残業している人が眠そうだった。
だから眠気覚ましを配ろうと思った。
しかし直接渡すと遠慮される。
そこで自販機を売り切れにして、あとで必要な人に配ることにしたらしい。
缶底の数字は、配る相手の状態をメモしたものだった。
1がまだ元気。
5がかなり危ない。
9は本人いわく「魂が薄い」だった。
社長は新人に言った。
「私の番号はいくつだ」
新人は缶底を見た。
9だった。
その時、自販機のほうで音がした。
全商品の売切ランプが同時に点滅していた。
赤い光が廊下に反射していた。
社内放送のチャイムが鳴った。