【怖すぎ】終電の隣人「まだ間に合う」→未来の自分みたいな男が退職届まで当ててくる
終電で隣に座った人物が、自分しか知らない記憶と明日の行動を語り始めるスレ。オカルトか人生相談かと思いきや、最後はICカードと引き出しの謎でさらに不穏になる展開です。
顔は似てない。でもスマホケース、疲れた癖、ため息のタイミングが同じだった。向こうが先に「まだ間に合う」って言った。書く。
続き書く。
「まだ間に合う」のあと、しばらく黙っていた。
俺も黙っていた。
次の駅のアナウンスが入る前に、その人が言った。
「次、降りない方がいい」
俺が降りる予定の駅だった。
東浜は本来の次の駅ではなかった。
俺が乗っていた電車は各駅停車だった。
次は二つ手前の駅のはずだった。
車内の表示も、まだその駅名だった。
SNSには書いていない。
当時の友人にも言っていない。
財布は改札前のゴミ箱の横にあった。
中身は抜かれていなかった。
その人はそこまで言った。
封筒は茶色だった。
会社名の印字はない。
中には退職届が入っていた。
日付は明日だった。
俺の字だった。
その人は続けた。
「二か月目に、朝の音が怖くなる」
「三か月目に、誰からも必要とされていないと思う」
「半年で、面接の返事を開けなくなる」
俺は封筒を戻した。
会社名は書かれていた。
今の会社だった。
日付は明日。
八月十四日。
宛名は代表取締役だった。
俺は代表の名前の漢字を、普段よく間違える。
封筒の中では正しかった。
返信が遅れた。
電波が切れた。
その人は俺のスマホを見ていない。
画面は伏せていた。
「その会社を辞めるな」ではなかった。
「明日、その形で辞めるな」だった。
その人は最後に言った。
「謝る相手を間違えるな」
俺が聞き返す前に、車内アナウンスが入った。
次は終点だった。
問題はそこではない。
落ちていたケースの内側に、ボールペンで文字があった。
俺の字に似ていた。
謝る相手は人事ではない。
警告文はもう一行あった。
明日、封筒を渡す前に左の引き出しを開けろ。
そこにあるものを見てから謝れ。
そう書いてあった。
続き書く。
履歴の二回目は、俺の定期区間ではなかった。
表示された駅名は、今はもう使われていない古い駅名だった。
駅員は画面を見て、少し黙った。
そのあと、カードを再発行した方がいいと言った。
少し待ってくれ。
左の引き出しを開けた。
封筒はなかった。
代わりに、期限切れのICカードが一枚あった。
裏面に俺の字で、謝るな、と書いてあった。
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