【泣ける】深夜バスで謎の女に「お父さん」と呼ばれた結果、未来ごと変わり始める
深夜バスの隣席に現れた女が、自分を「未来の娘」だと言い出すスレ。最初は釣り扱いだった住民たちも、事故の予告と元恋人への連絡で一気に黙り込む展開に。
需要あるか分からんけど書く。2026年8月10日、盆休み前の帰省バスで起きた話。最初は寝ぼけた客だと思ってた。
女が小さい声で言った。
「お父さん、寝ないで」
最初は聞き間違いだと思った。
ワイは独身で、子どもはいない。
手帳を開いたページに、ワイの字があった。
高校の時に使っていた略字だった。
「8月10日、バスでは眠るな」と書いてあった。
続き書く。
ワイも同じことを考えた。
「母親は誰だ」
そう聞いた。
女は名前を言わなかった。
ただ、手帳の角を指でなぞりながら、
「それを先に言うと、お父さんは逃げる」
と言った。
降車ボタンはなかった。
休憩のアナウンスもまだ先だった。
女は運転席の方を見た。
「あと十二分で、運転手さんが一度だけ止める。予定にない停車」
そう言った。
女は手帳を開き直した。
二時七分。
下り坂。
白いトラック。
雨ではない。
眠気でもない。
そう書いてあった。
ワイは運転手に言うと言った。
女は首を横に振った。
「降りて。あなたが乗ったままだと、お父さんは私を忘れない」
意味が分からなかった。
ワイは前へ行った。
足元がふらついた。
運転手に、気分が悪いことを伝えた。
それから、白いトラックと下り坂が危ない気がすると言った。
運転手の顔色が変わった。
バスは本線を外れた。
窓の外で、遠くの下り坂に白いライトが連なっていた。
女はそれを見て、初めて息を吐いた。
「間に合った」
そう言った。
>>91ワイは、なんでワイを助けたのか聞いた。
女は少し笑った。
「お父さん、助かった後もずっと後悔してたから」
「自分だけ生き残ったって、ずっと言ってた」
>>99女は言った。
「お母さん、あの日の朝まで待ってた」
「電話一本でよかったって、ずっと言ってた」
ワイはスマホを出した。
>>109女は言った。
「私が欲しかったのは、助かったお父さんじゃない」
「後悔してないお父さん」
それから、ワイのスマホが震えた。
隣を見た。
女はいなかった。
シートには誰かが座っていた跡もなかった。
ただ、ワイの膝の上に手帳だけが残っていた。
手帳を開いた。
途中までは、未来のことが細かく書かれていた。
事故の日。
病院の名前。
ワイが言えなかった言葉。
最後のページだけ、字が違った。
「まだ決まってない」
それだけだった。
ここまでが、バスで起きた話だった。
これから元恋人に会いに行く。
未来が変わったのか、元からこうなるはずだったのかは分からない。
ただ、手帳の最後のページを見るたびに思う。
未来は罰ではなかった。
選び直せる余白だった。